 適情録 原本復刻版全20巻・解説全2冊 全22冊 定 価:14万1,800円 販売価格:9,980円(税込)
明治の文豪幸田露伴によって、中国古典棋書の最高の書物として紹介された幻の書「適情録」。
適情録の原本は500年前のもので、室町後期に中国に渡った日本の僧虚中の「決勝図」384局をもとに、林応龍が20年以上の歳月をかけて完成したものです。 明の嘉靖4年(1525年)、中呉(今の江蘇省鎮江県)において上梓(出版)されました。 その150年後、清の康煕年間に再び楚の崇本院で複製されましたが、現在の北京図書館にもこの複製された端本(1~6巻)しか残っていないという貴重な書です。
それが、日本地質学会の中国の文献にも通じた小川琢治博士が大切に愛蔵されており、昭和55年にその適情録20巻900図の全巻揃い(林応龍著・中呉安雅道人校梓版)を原典として復刻されました。 まさに世界に一揃えしかないといわれる原典の復刻は貴重な文化財です。
本書は、易学、天文方位学にも触れ、囲碁術語を図示するなど「玄玄碁経」「官子譜」にも見られなかった大きな特徴を持ち、また両書にない手筋、作り物(詰め碁)など格別の巻が収まり、まさに囲碁の道を説きつくして余すところのない秘法の大成といえます。
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