よくご来店頂くお客様のご親戚の方が本を出されたという事で、今日ご来店頂いた時に見せて頂きました。
「とりあえず先に逝きます」というタイトルも意味深いですが、 -心がちょっと風邪をひいた方々へ贈るエッセイ集- というサブタイトルに惹かれました!
著者佐藤禮二朗氏が残し、たくさんの人に愛された月に一度の葉書エッセイと、心がホッと温かくなるイラストでまとめられています。
理想的な自分なんて作るのをやめ、よくもわるくも事実の自分だけで生きる(自分そのまま、ありのまま…)今の自分を生きるためのヒントがたくさん詰まった本です。
そんな「とりあえず先に逝きます」の中から、面白くもあり、なるほどと感じたエッセイ一編を紹介します。
●本音の自分 ガス自殺を図ろうと部屋を密封した人が、最後の一服を…とでも思ったのでしょうか、過ってガス爆発を起こしてしまい、救出された時の第一声が 「びっくりした…死ぬかと思った」。
また、飛び下り自殺を宣言してビルの屋上にあがった男が、救助に向かった人がその体に触れた時、突き落とされると思ったのか 「危ないじゃないか!!」
と、叫んだとか笑い話のような話がありますが、考えてみると、土壇場でのこの人たちの発言は<ひょっとしたら、こちらの方が人間本来の真っ正直な心を伝えているのかも知れない>と思わせるものを持っています。 思考を中心に自分を支配しようとする自分と、生まれついてのままの自然体で生きようとする本来の自分 ~省略
~悩み事にぶつかった時は、思考の自分を離れ、じっと自分の身を任せることにしています。と不思議に、困っていない自分・悩んでいない自分に出会えるからです。
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